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【第2回】FSC®︎認証について 〜なぜFSC認証が必要なのか〜
前回の記事(【第1回】FSC®︎認証について 〜FSC認証ってなんだろう〜)では、FSC認証の概要についてご紹介しました。
FSC認証は、森林を適切に管理し、持続可能な資源の利用と保全を推進するための制度です。
FSC認証材を認証済みの組織で加工することで、製品にFSCトレードマークを付けることができます。
では、なぜFSC認証が必要なのでしょうか?
森林の適切な管理は必要なのでしょうか?
また、森林関わる組織もなぜ認証を受ける必要があるのでしょうか?
森林の役割
森林は、私たちの生活に欠かせない存在です。
自然の森林は、二酸化炭素を吸収し、気候変動を抑制する重要な働きをしています。
また、多くの野生生物に住みかを提供し、生態系のバランスを保つ役割も担っています。
さらに、森林は土砂災害を防ぎ、私たちがものづくりをする上で必要不可欠な原材料を供給する存在でもあります。
こうした理由から、森林は人間にとってなくてはならない資源なのです。
減っていく森林
しかし現在、無計画な伐採や植林地の開拓によって、世界の森林は急速に減少しています。
元々あった自然の森林が失われると、野生生物の住みかがなくなり、生態系が壊れる原因となります。
さらに、森林の中やその周辺に暮らす地域住民の生活基盤も奪われることになり、深刻な社会問題へと発展する場合もあります。実際に、森林保護に反対する住民が暴力を受けたり、不当な逮捕をされるケースも報告されています。
だからこそ、森林の適切な管理が欠かせないのです。
森林が減っていくことで、生態系がさらに崩れたり、土砂崩れのリスクが高まるなど、新たな課題が生じることがあります。
FSC認証の役割
このようなさまざまな森林問題・社会問題を受け、林産物が適切に管理された森林から責任をもって生産されていることを確かめる仕組みが必要だと認識され、「Forest Stewardship Council®(FSC:森林管理協議会)」が誕生しました。
FSCは、社会・環境・経済の観点から、持続可能な森林管理を世界中で広めることを目的としています。
適切な管理を行うことで、森林の生物多様性を守り、そこに住む人々の権利を保護します。
さらに、経済的にも持続可能な形で森林資源の利用と保全を目指しています。
引用:FSC原則と基準(第5版)紹介冊子(https://www.jp.fsc.org/jp-ja/Tools_and_Materials)
FSC森林認証は、私たちが森林と共に生き続けるために欠かせない仕組みです。
次回は、「FSC認証制度の仕組み」について詳しく解説します。
ドゥパック阪和では、森林の減少や荒廃を防ぎ、未来の世代へ健全な森林を引き継ぐために、FSC認証材、再生資源、およびその他の管理原材料を使用したパッケージを製造しています。
私たちは、未来の世代へ健全な森林を引き継ぐための一助となることを目指しています。
パッケージに関するご相談は、お気軽にお問い合わせフォームからご連絡ください。