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【第3回】FSC®︎認証について 〜FSC認証制度の仕組み〜

前回の記事(【第2回】FSC®︎認証について 〜なぜFSC認証が必要なのか〜)では、FSC認証がなぜ必要なのかについて解説しました。
FSC認証は、森林を適切に管理し、持続可能な利用と保全を目指す制度です。
この制度は、森林問題を解決するため、社会・環境・経済の3つの視点からアプローチしています。
では、FSC認証はどのような仕組みで成り立っているのでしょうか?

 

FSC認証の二つの規格

FSC認証は、以下の2つの規格によって構成されています。
FM(Forest Management)認証:森林の管理が適切かどうかを審査し、認証する制度。
CoC(Chain of Custody)認証:加工・流通の全過程で、不適切な原材料が混入していないかを審査し、認証する制度。

この2つの認証規格が連携し、FSC認証製品の信頼性を保証しています。
FSCトレードマークを製品に付けるには、原則、製品に関わるすべての組織が認証を受ける必要があります。

 

FM認証とは?

FM認証は、FSCの理念に基づいた森林管理が行われているかを審査する制度です。
主に森林管理に関わる事業者が対象です。

FM認証には、次のような基準があります:
・10の原則と70の基準
・約200に及ぶ詳細な指標

これらの基準は、林業者、木材・紙関連企業、環境団体、労働者団体、先住民団体などが協議し、作成しています。
この厳しい基準を満たすことで、FM認証を取得できます。

 

CoC認証とは?

CoC認証は、FSC認証製品が完成するまでの過程で、不適切な原材料が混入していないことを審査する制度です。主に加工や流通に携わる企業が対象となります。

※小売業者は、一般の最終消費者にFSC認証製品を販売するだけであれば認証取得は必要ありません。
ただし、認証製品を卸売りし、その卸先がFSC認証製品を環境認証のクレジットとして利用する場合、認証が必要です。

 

FSC認証とパッケージ(袋)製造の流れ

パッケージ(袋)の製造を例に、FSC認証がどのように機能するかを見てみましょう。

・原材料の調達
FM認証を受けた原材料、再生資源、その他管理された供給源から紙の材料を調達します。
・加工工程
CoC認証を受けた加工会社で、他の原材料と混ざらないよう厳密に管理しながら加工します。
・製品の提供
適切に管理された工程を経て作られた製品がお客様の元に届きます。

こうした仕組みによって、FSC認証製品の信頼性が確保されています。

 

次回は、「FSCトレードマークがもたらすメリット」について詳しくご説明します。

ドゥパック阪和では、森林の減少や荒廃を防ぎ、未来の世代へ健全な森林を引き継ぐために、FSC認証材、再生資源、およびその他の管理原材料を使用したパッケージを製造しています。
私たちは、未来の世代へ健全な森林を引き継ぐための一助となることを目指しています。

パッケージに関するご相談は、お気軽にお問い合わせフォームからご連絡ください。

参考:https://jp.fsc.org/jp-ja/

 

 

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